ブラウザ互換性チェッカー
現在のブラウザで、Web API、CSS、JavaScript、メディア、ストレージ、セキュリティコンテキスト、デバイス機能が実際に使えるかを確認できます。リリース前チェック、ブラウザ別の不具合調査、顧客環境の受け入れ確認、フォールバック設計に使いやすい診断ツールです。
- 概要、グラフィックス、メディア、ストレージ、デバイス、セキュリティ、フロントエンド機能ごとに結果を確認できます
- ブラウザのバージョンだけに頼らず、現在のページ環境で実際に公開されている機能を測定します
- 主要ブラウザの対応バージョンも参考として確認でき、サポート方針や回帰対応の判断に役立ちます
- 結果を issue、QA レポート、リリースチェックリスト、顧客受け入れ記録に貼り付けられます
- 全画面ワークスペースで、チームレビューや複雑な互換性調査にも対応できます
概要
本番リリース前の確認、回帰 QA、インシデント調査で、ブラウザ名だけではなく実際の実行環境の能力を見たいときに使える診断ツールです。
- 01
現在環境での機能チェック
API が公開されているか、問い合わせ可能か、安全なコンテキスト、権限状態、ページポリシーの影響を受けていないかを確認できます。
- 02
Web Platform API の診断
権限、クリップボード、ストレージ、ネットワーク、セキュリティ、デバイス機能を確認し、非対応・一部対応・不明な状態を整理できます。
- 03
CSS と JavaScript の機能チェック
Container Queries、セレクター、CSS Nesting、module loading、structuredClone、BigInt など、モダンフロントエンドで使う機能を確認できます。
- 04
メディアとグラフィックスの確認
リアルタイム通信、録画、画面共有、描画、動画 codec、音声 / 動画再生の対応状況を確認できます。
- 05
主要ブラウザの対応バージョン参照
Chrome、Edge、Firefox、Safari の対応バージョンを参考にしながら、最低サポート方針やリリース互換性表を作れます。
- 06
コピーしやすい記録とベースライン
QA レポート、リリースチェックリスト、issue、顧客受け入れ、長期的な互換性ベースラインにそのまま使えます。
使い方
サポート対象を決め、チェックを実行し、リスクを並べ、フォールバックを決めたうえで、実機と実際のプロダクトフローで確認します。
- 01
対象ブラウザ、最低バージョン、モバイル対応範囲、必ず動かしたいプロダクトフローを先に決めます。
- 02
カテゴリごとの検出を実行し、グラフィックス、メディア、ストレージ、セキュリティ、デバイス、フロントエンド機能の実行時スナップショットを取得します。
- 03
非対応または一部対応の項目を、ログイン、決済、アップロード、再生、共有などの重要フローへの影響度で優先順位付けします。
- 04
バージョン参照を見ながら、互換コード、フォールバック、サーバー側処理、feature flag が必要かを判断します。
- 05
実機と現実的なネットワークで再テストし、権限、安全なコンテキスト、レスポンスヘッダー、ハードウェア制約を確認します。
- 06
結果をリリースチェックリストや回帰テストに記録し、繰り返し使える互換性管理の材料にします。
詳細
リリースリスクになりやすい領域を広くカバーし、判断と再利用がしやすい形で結果を整理します。
- 静的な推測ではなく、現在のページ環境でリアルタイムにブラウザ機能を検出します
- 位置情報、クリップボード、通知、安全なコンテキスト、cross-origin isolation など、権限やセキュリティ前提が絡む機能を確認できます
- 描画、リアルタイム通信、録画、codec、Picture-in-Picture、画面共有など、メディアとグラフィックス関連の確認に対応します
- localStorage、sessionStorage、IndexedDB、Cache API、オフライン挙動、容量推定など、ストレージとオフライン関連を確認できます
- CSS Grid、Container Queries、:has()、CSS Nesting、View Transitions、viewport units などのモダン CSS を確認できます
- ES Modules、dynamic import、structuredClone、BigInt、URLPattern、Intl.Segmenter などのモダン JavaScript を確認できます
- Chrome、Edge、Firefox、Safari のバージョン参照を使って、エンジニアリング判断を補助できます
- 共同作業、バグ管理、リリースレビュー、監査履歴に使えるコピー可能な結果を出力します
活用シーン
リリースリスク、ブラウザ識別、実際の機能可否、ユーザー報告の不具合を並べて判断したいときに役立ちます。
-
リリース前のブラウザ互換性確認
本番展開前に、サポート対象のブラウザマトリクスに対して構造化されたチェックを行えます。
-
ブラウザ別インシデント調査
白画面、操作不能、メディア再生失敗などの報告に対して、機能可否という証拠を添えて切り分けられます。
-
重要フローの堅牢化
認証、決済、アップロード、メディア再生など、失敗できない導線の互換性リスクを確認できます。
-
メディア・リアルタイム機能の準備確認
WebRTC、録画、codec、画面共有の対応状況を確認してからコミュニケーション機能を有効化できます。
-
モダン CSS 導入リスクのレビュー
Container Queries、:has()、CSS Nesting などを採用する前に、サポート影響を見積もれます。
-
フォールバック戦略の設計
非対応・一部対応の結果を、互換コード、代替 API、feature flag の展開計画に落とし込めます。
-
回帰テスト範囲の拡張
リスクの高い互換性項目を、自動テストや手動確認の対象として追加できます。
-
チーム間の判断合わせ
フロントエンド、QA、プロダクト、プラットフォームが同じ互換性ベースラインを共有できます。
関連情報
不具合報告に raw UA 文字列やサーバーログ行しかない場合は、まず User-Agent パーサー でブラウザ、OS、デバイス、bot 文脈を正規化してください。コールバック、リダイレクト、deep link の後に問題が起きている場合は、 URL ツール も併用すると、URL 構造と実行時の機能証拠を同じ調査の中で扱えます。
使い方のヒント
互換性診断は、リリースゲートや事業上の影響と結びつけることで価値が出ます。
- まず明確なサポート方針を決めてください。対象ブラウザ、最低バージョン、モバイル制約を定義します。
- 検出結果は影響度で分類します。コンバージョンを止める問題、UX 低下、許容できる差分に分けます。
- 影響の大きい非対応機能には、実際に動くフォールバックを用意してください。
- Pull Request レビューとリリース前チェックリストに互換性確認を含めます。
- 権限が必要な API は、許可済み状態と拒否状態の両方で必ずテストします。
- メディアやグラフィックス機能は、ハードウェア、OS、デコーダー、GPU の差が出るため、複数環境で再確認します。
- セキュリティ前提がある API では、HTTPS、CSP、COOP / COEP、cross-origin policy などのデプロイ条件も確認してください。
- 修正の優先順位は、ユーザー影響と主要ファネルの完了率に結びつけて判断します。
制限事項
このツールは実行時の機能スナップショットを提供しますが、ビジネスフロー全体の E2E 検証の代わりにはなりません。
- OS バージョン、ハードウェア構成、企業ポリシー、ブラウザの配布チャネルによって挙動が変わることがあります。
- 権限が必要な API は、利用可能に見えてもユーザー同意が得られるまで実際には使えない場合があります。
- 対応と表示されても、パラメータ、タイミング、エラー経路まで検証しなければ本番で正しく動くとは限りません。
- メディアやグラフィックスの結果は、ハードウェアアクセラレーション、codec パック、ドライバー構成で変わることがあります。
- MDN の互換性データは参考情報であり、このページ環境で実際に利用できることの証明ではありません。
- 最終的なリリース可否の判断には、実環境での E2E 検証が必要です。
よくある質問
使い方、データの扱い、結果の確認、実用上の制限について、よくある質問をまとめました。
なぜ一部対応と表示される API があるのですか?
インターフェース自体は存在していても、権限、フラグ、プラットフォーム制約、ポリシーによって動作が制限されることがあるためです。
自分の環境とユーザー環境で対応状況が違うのはなぜですか?
ブラウザバージョン、OS、デバイス、管理ポリシー、プライバシー設定によって、実行時の利用可否は大きく変わります。
実際のプロダクトフローテストの代わりになりますか?
なりません。このツールは素早い互換性トリアージ層です。最終判断には E2E 検証と組み合わせてください。
MDN の参考情報と実行時結果が違う場合はどう見ればいいですか?
現在環境の判断では実行時検出を優先し、MDN はバージョン背景の参考として使ってください。
権限関連 API の結果が不安定に見えるのはなぜですか?
ユーザーの同意状態やブラウザのコンテキスト制約に依存し、時間や操作によって変わることがあるためです。
リリースフローではどう使うべきですか?
非対応・一部対応の項目をリリースリスクとして整理し、重要フローに影響するものには対策を必須にしてください。
CSS 互換性のデバッグにも使えますか?
使えます。Container Queries、:has()、CSS Nesting、viewport units などのモダン CSS の確認に特に向いています。
メディア機能の切り分けにも使えますか?
使えます。codec、録画、WebRTC、画面共有に関係する機能を確認できます。
モバイルブラウザでも使えますか?
使えます。正確な結果を得るには、対象の実機とブラウザバージョンで直接実行してください。
なぜ繰り返し検出する必要がありますか?
一部の API はコンテキストや権限状態に左右されるため、条件を変えて繰り返し確認すると信頼度が上がります。
長期的な互換性管理にも向いていますか?
向いています。リリースサイクルごとにベースラインを保存すると、継続的な互換性管理に使えます。
User-Agent 解析とはどう組み合わせればいいですか?
UA ツールで環境の識別情報を整理し、このチェッカーで実際の機能可否を確認すると、調査の精度が上がります。
最初に優先すべきチェックはどれですか?
認証、ストレージ、ネットワークリクエスト、メディア再生 / 取得など、重要フローに直結する機能から確認してください。
最低限許容できる互換性レベルはどう決めますか?
ユーザーがコア操作を完了できることを基準にします。拡張機能が使えなくても、主要タスクが完了できることが重要です。
パフォーマンス重視の機能展開にも使えますか?
使えます。WebWorker、WebAssembly、WebCodecs などの高度な機能は、利用可能性に応じて出し分ける判断に使えます。
非対応なら必ず機能を諦めるべきですか?
必ずしもそうではありません。利用者層と事業価値に応じて、フォールバック、段階展開、feature flag を使って提供できます。
企業や顧客環境の受け入れ確認に使えますか?
使えます。実際の顧客ブラウザ環境で実行し、出力を受け入れ確認の証跡として保存できます。
関連ツール
ブラウザ環境、リンク構造、ネットワーク範囲をまとめて確認したいときは、URL 解析、User-Agent 解析、サブネット計算と組み合わせて使えます。