音声・動画

動画結合

複数のクリップを並べた順どおりに 1 本の動画へつなぎます。同じカメラやレコーダーから出たクリップなら設定がそろっているので、デコードせずパケットのまま連結できます。画質はそのまま、終わるまで数秒です。FFmpeg はブラウザーのタブ内で動作し、ファイルはアップロードされません。

  • 実行前にすべてのクリップを 1 本目と項目ごとに突き合わせ、そろっていれば再エンコードせずに連結します
  • 解像度の違い、横向きで撮ったスマホ動画、音声のないクリップも、先に判定してから処理します

動画クリップをここにドロップ

まとめて選べます。ファイルは手元に残り、アップロードされません

MP4、MOV、MKV、WebM、AVI、WMV、FLV、MPEG-TS、MPG、3GP のほか、FFmpeg が扱えるほとんどの形式を読み込めます。

クリップがまだありません

動画ファイルを 2 本以上追加すると始められます。エンジンの取得はそのときからです。

結合

概要

つなぎたいクリップの多くは、同じ機材で数分のあいだに撮られたもので、要点となる設定は最初からすべて同じです。このツールはまずそれを確かめ、成り立つ場合は 1 フレームもデコードせずに連結します。

  1. 01

    できるかぎり再エンコードしない

    GoPro の分割ファイル、ドライブレコーダーの区切られた録画、4 GB で切れた画面収録の前半と後半は、コーデック、画面サイズ、音声形式がそろっていることが多いものです。比較で確認できれば、パケットをそのまま 1 本のトラックへ移せます。数秒で終わり、映像も音声も再エンコードされません。

  2. 02

    食い違いがどのクリップのどこかまで示す

    すべてのクリップを 1 本目と項目ごとに突き合わせます。コーデック、画面サイズ、回転、ピクセル形式、フレームレート、そして音声の各設定。違うものは両方の値と該当するクリップを添えて名指しします。「1 時間かかる作業だ」と「9 本のうち 1 本だけ 720p だ」の差はここにあります。

  3. 03

    音声のないクリップを正しく扱う

    音のあるクリップと音のないクリップをつなぐところが、多くのツールが黙って失敗する場所です。そのクリップがタイムライン上の場所を失って以降の音が前にずれるか、音声そのものが消えるかのどちらかになります。ここでは無音のクリップの長さちょうどの無音を生成して差し込むので、音は最後まであるべき位置にとどまります。

  4. 04

    渡す前に自分で検算する

    結合は正常終了しながら、あるクリップのパケットを取りこぼしていることがあります。再生はできるのに途中で終わるファイルです。たいていは誰かに送ったあとで気づきます。そこで、できたファイルを読み直して各クリップの合計時間と突き合わせ、短ければそのまま渡さずに報告します。

  5. 05

    順番はきちんと操作できる

    行をドラッグすれば移動でき、矢印ボタンでも動かせます。ファイル名の並べ替えは人が読む順で、clip2 は clip10 より前、GX010042 は GX020042 より前になります。ファイルの書き込み日時順にも並べられ、番号の付け方が親切でないカメラの分割ファイルにはこちらが効きます。各行にサムネイルが付くので、並び順は推測ではなく目で確かめられます。

  6. 06

    処理はすべて手元で、アップロードなし

    FFmpeg を WebAssembly にコンパイルしたものがタブ内で動きます。アップロードも順番待ちも透かしもアカウントもなく、1 本あたりの長さ制限もありません。合計サイズの実際的な上限はブラウザーのメモリーが決めますが、取材素材や顧客の録画、記録用映像は手元から出ません。

使い方

ばらばらのクリップから 1 本のファイルまで、4 ステップです。

  1. 01

    動画ファイルを追加します。まとめてドロップしても、ファイル選択から選んでも構いません。エンジンのダウンロードはこの時点で始まります。約 31 MB で、必要なのは一度きりです。その後、各クリップのコーデック、画面サイズ、フレームレート、音声が読み取られます。

  2. 02

    順番を並べ替えます。行をドラッグする、矢印ボタンで動かす、ファイル名順や日時順に並べ替える——カメラの分割ファイルなら「ファイル名順」を一度押すだけでたいてい収まります。

  3. 03

    右の突き合わせ結果を読みます。再エンコードなしでつなげるかどうか、つなげないならどの項目がどのクリップで違うのかが書かれています。出力の画面サイズや形式を指定したい場合を除き、方法は自動のままで構いません。

  4. 04

    「結合」を押します。できたファイルはクリップの合計時間と照合されたうえで右に表示され、ダウンロードする前に再生して確かめられます。

詳細

返ってくるファイルが本当に必要だったものかどうかを分ける細部です。

  • 設定がそろっていればストリームをコピーして連結し、デコードの工程を一切挟まないため画質は落ちません
  • コーデック、画面サイズ、回転、ピクセル形式、プロファイル、画素比、フレームレート、音声の各設定をクリップごとに突き合わせます
  • フレームレートは、違いだけでは再エンコードを決めない項目として別扱いで表示されます
  • 一度に最大 20 本。ドラッグ、矢印ボタン、ファイル名順・ファイル日時順の並べ替えに対応します
  • 人が読む順のファイル名並べ替えで、clip2 は clip10 より前、カメラの分割ファイルは撮影順に収まります
  • 各クリップにブラウザーが手元で描いたサムネイルが付き、並び順を目で確かめられます
  • 音声のないクリップにはその長さちょうどの無音を生成するので、後続のクリップの音がずれません
  • 設定が食い違う場合は、画面サイズ・フレームレート・ピクセル形式・音声の形式を自動でそろえます
  • 出力の枠と形が違うクリップは、黒・白・任意の色の余白を付けて全体を収めるか、埋めて切るか、引き伸ばすかを選べます
  • 出力コンテナーは MP4、MKV、WebM、MOV の 4 種類。既定はクリップ自身のコンテナーなので、そろった一組はコピーで通せます
  • できたファイルの長さを各クリップの合計と照合し、途中で切れた結合はそのまま渡さず報告します
  • すべてブラウザーのタブ内で完結します。アップロードも順番待ちもアカウントも透かしもなく、1 本あたりの長さ制限もありません

活用シーン

動画をつなぐ方法を探すきっかけになる場面です。

  1. GoPro やアクションカメラの分割ファイル

    アクションカメラは長い録画を GX010042、GX020042 のように番号付きのファイルへ分けます。ファイルシステムの制限が理由で、映像そのものは変わっていません。互いに完全に互換なので、ファイル名順に並べて結合を押せば、1 フレームも触らずに数秒で元どおりつながります。

  2. 一度の走行分のドライブレコーダー映像

    ドライブレコーダーは 1 分、3 分、5 分ごとに新しいファイルを作るので、1 時間走れば 20 本ほどになります。確認したり事故の記録として提出したりする前に 1 本へまとめておくと経過を追いやすく、ファイル名が読み取りにくい場合も日時順に並べれば録画された順になります。

  3. 4 GB で切れた画面収録

    長い収録は FAT32 やカメラ側の上限に当たり、2 つ目のファイルへ続きが書かれます。たいてい文の途中です。前後は同じエンコーダーから出ているので結合はコピーで済み、継ぎ目は切れた場所そのままで、その周辺だけ再エンコードされた区間ができることもありません。

  4. 数分ごとに止まってしまったスマートフォンの録画

    一度の撮影で撮ったクリップは設定がすべて同じなので、日付をまたいでいても再エンコードなしでつながります。縦と横が混ざっているときだけこの前提が崩れますが、突き合わせ結果が時間を費やす前に教えてくれます。

  5. 動画にオープニングやエンディングを付ける

    スライドやデザインツールから書き出したタイトルカードは、本編と形もフレームレートも一致していないことがほとんどで、たいてい音声もありません。どちらも扱えます。カードは本編の枠に収められ、その長さぶんの無音が生成されるので、音声がカードの長さだけ前にずれることはありません。

  6. 休憩を挟んで再開した取材や講義の録画

    コーヒーのために一度止めたせいで 3 本に分かれた録画は、同じ内容の 3 ファイルです。ここで手元で結合できることには、手間が省ける以上の意味があります。取材素材、医療記録、法務資料は他人のサーバーに置くべきものではありませんし、処理中に何もタブの外へ出ていないことはネットワークパネルで確認できます。

  7. 複数の出どころからまとめる総集編

    あちこちからダウンロードしたり書き出したりしたクリップは、設定が一致していることがまずありません。ここが本当に再エンコードを要する場面です。突き合わせ結果は 1 時間経ってからではなく最初にそれを伝えますし、出力のサイズ、フレームレート、収め方も推測ではなくあなたが決めます。

  8. 一部を切り取ったあとで組み直す

    録画を残したい区間ごとに切り出し、それをつなぎ直すのは、編集ソフトを使わずに途中を削る定番のやり方です。無劣化で切った区間は無劣化のままつなげるので、この往復で失うものはありません。

関連情報

クリップを丸ごとつなぐのは録画を組み直す作業の半分で、いらない部分を先に切り落とすのがもう半分です。そちらは 動画のトリミングの仕事です。1 本だけ扱いにくい形式のせいでつながらないときは、先にほかと同じ形式へそろえておくと再エンコードがコピーに戻ることがよくあります。これは 動画形式変換の役目です。1 本だけサイズや形がほかと合っていないだけなら、結合の前にそろえておく作業は 動画リサイズ・切り抜きが引き受けます。

動画の結合がたいてい一瞬で終わり、ときどき何時間もかかる理由

結合した動画は、元のクリップを撮り直したものではありません。1 本のトラックがすべてのクリップを同時に説明しなければならない——この制約ひとつが、数秒で終わる結合と 1 時間かかる結合の違いを説明します。

  1. トラックは説明を 1 つしか持てない

    MP4 の映像トラックは、コーデック、画面サイズ、ピクセル形式、回転を、中身全体について一度だけ宣言します。別の説明のもとでエンコードされたパケットを、この説明の下に置くことはできません。規則はこれだけで、以下はすべてここから導かれます。

  2. だから設定がそろったクリップはコストがかからない

    同じカメラの 2 つの分割ファイルは、同じエンコーダーが同じ設定で作ったものなので、1 つの説明で両方を表せます。圧縮されたパケットはデコードされることなく 1 本のトラックへ移されます。圧縮し直していないので画質は落ちず、かかる時間はバイトを書く時間だけです。

  3. そして 1 本違うだけで全部が高くつく

    1080p の中に 720p が 1 本混じっていれば、すべてを表せる画面サイズは存在しません。残る道は、全クリップをデコードし、共通の枠へ拡縮し、まとめて 1 本の新しい動画としてエンコードすることだけです。費用はその 1 本がどれだけ違うかに比例しません。1 か所の不一致で全体が再エンコードになります。

  4. フレームレートだけは例外

    MP4 と Matroska はトラック全体の時計ではなくフレームごとの長さを記録するので、30 fps のクリップと 60 fps のクリップが 1 本のトラックに同居し、それぞれ自分のテンポを保てることがあります。フレームレートだけの違いなら、このツールはすぐに再エンコードを選びません。そのため突き合わせ表で別扱いにし、完成後には合計時間も確認します。

  5. 回転は映像ではなく覚え書き

    横向きに構えて撮ったスマートフォンの動画は、ふつうの横長の映像に「回して表示すること」という覚え書きを添えて保存されています。この覚え書きはクリップではなくトラックに属するので、正位置の録画と横向きの録画をつなぐと 1 つの覚え書きが両方に効き、結果の半分が寝たまま再生されます。2 本のクリップが同じ画面サイズを名乗りながらここで違っていることがある——だから回転は別に比べます。

  6. コンテナーはエンコーダーではない

    出力を MP4 から MKV に変えても何かがエンコードし直されるわけではなく、同じパケットを別の外側へ書くだけです。コピーでの連結が拒まれたときにこれが効きます。MKV はほとんどどんなストリームも受け入れるので、MP4 が拒んだコピーをそのまま通すことが多く、中の映像はどちらでも変わりません。

使い方のヒント

一度で目的のファイルにたどり着くための習慣です。

  • 何かを押す前に突き合わせ結果を読む——1 秒で済み、これが 10 秒の作業なのか長い作業なのかが分かります
  • 方法は自動のままにし、結合結果をプレーヤーが受け付けないときや、別の画面サイズやコーデックが必要なときにだけ変える
  • 突き合わせ結果が「そろっている」と言うなら出力形式には触れない。既定でクリップ自身のコンテナーになっており、それがコピーを通せる形式です
  • カメラやドライブレコーダーの分割ファイルはファイル名順、ファイル名が読み取りにくいタイムスタンプなら日時順に並べる
  • 画面サイズや音声の設定がおかしく見えたら 1 本目を確認する。すべてはそれと比べられ、コピーによる結合はその設定を引き継ぎます
  • コピーが失敗したら MKV に退避する。ほとんどどんなストリームも受け入れるので、拒まれたコピーがコピーに戻ることが多い
  • 以前の結合や変換の結果からではなく元のファイルから結合する。再エンコードは前回のうえに重なっていきます
  • 長時間・高解像度の結合はデスクトップのブラウザーで行う。すべてのクリップが同時にメモリーへ載るため、スマートフォンではタブに割ける量がはるかに少なくなります

制限事項

このツールがあえてやらないこと、そして苦手なことです。

  • できるのはクリップを端から端へつなぐことだけです。クリップ間のトランジション、クロスフェード、ディゾルブはなく、タイトル、BGM、オーバーレイもありません。それらは結合ではなく編集の仕事です。
  • クリップは丸ごとつながれます。どれか 1 本の先頭を数秒切ってから、というのは別の工程で、下にリンクした別のツールを使います。
  • コピーによる連結は無劣化ですが、再エンコードはそうではありません。H.264 も VP8 も非可逆形式なので、再エンコードした結合結果は画質設定をどれだけ上げても元より 1 世代離れます。
  • 各クリップから映像 1 本と音声 1 本だけを引き継ぎます。追加の言語音声、字幕ストリーム、チャプターは失われます。音声を何本も抱えた MKV でとくに影響します。
  • サラウンドの構成が違うクリップはステレオへミックスダウンされます。1 本のトラックには構成を 1 つしか書けず、ステレオをサラウンドへ広げることは録音されていないチャンネルを作り出すことになるためです。
  • HEVC のクリップは、設定がそろっていればコピーで連結し、そろっていなければ H.264 へ再エンコードします。このエンジンは HEVC を読めますが書けないためです。設定の食い違う HEVC の組は、出力が HEVC ではなく H.264 になります。
  • まったくそろえられない唯一のコーデックが AV1 です。設定がそろった AV1 クリップはコピーで連結できます。その経路は何もデコードしないからです。しかし食い違う組はデコードが必要になり、このビルドの AV1 デコーダーは WebAssembly が届かないハードウェアを必要とします。その場合は実行せずに止めます。
  • 1 回の結合につき 20 本までで、すべてのクリップと結果が同時にメモリーへ載ります。WebAssembly は 32 ビットなので、本数にかかわらず合計サイズがおよそ 4 分の 1 GB を超えると不安定になります。
  • 再エンコードは WebAssembly のシングルスレッドで動くため、デスクトップ版 FFmpeg の同じ処理より遅くなります。コピーは影響を受けません。あちらはプロセッサーをほとんど使いません。
  • エンジンは初回のみ約 31 MB です。以降はキャッシュされますが、新しいブラウザープロファイルでの最初の結合はこのダウンロードを伴います。
  • MKV 出力は正しく生成されますが、再生できるブラウザーがないためここではプレビューできません。ダウンロードしてプレーヤーで開いてください。
  • サムネイルはブラウザー自身のデコーダーが描くので、ブラウザーが再生できない形式——MKV、AVI、WMV——では静止画の代わりにプレースホルダーが表示されます。そのクリップ自体の読み取り、突き合わせ、結合はほかと変わりません。
  • 無音のクリップに生成する無音の長さは、ファイルが申告する再生時間から取ります。精度は 100 分の 1 秒なので、無音のクリップが多い組では全体で 100 分の数秒のずれが出ることがあります。

よくある質問

複数のクリップを 1 本にまとめるときによく出てくる質問です。

複数の MP4 を画質を落とさずに結合するには?

クリップを追加し、方法を自動のままにして、突き合わせ結果が「そろっている」と言っているか確かめてください。そろっていれば、圧縮済みのパケットを 1 本のトラックへ移すだけで連結します。デコードしないので失われる画質がなく、それを変えられる設定もありません。同じカメラやレコーダーから出たクリップならこれが通常の結果で、数分ではなく数秒で終わります。画質が落ちるのは、突き合わせが本当の違いを見つけ、共通の設定へそろえる必要が出たときだけです。

GoPro やドライブレコーダーの分割ファイルを 1 本にするには?

フォルダーごとまとめてドロップし、「ファイル名順」を押してから結合してください。アクションカメラやドライブレコーダーが録画を番号付きのファイルに分けるのはファイルシステムの制限が理由で、映像そのものは何も変わっていません。だからどの区間もコーデック、画面サイズ、音声の形式が同じで、これこそコピーによる連結が想定している場面です。人が読む順の並べ替えは GX010042 を GX020042 より前、clip2 を clip10 より前に置くので、たいてい一度押せば順番は正しくなります。

動画はどこかにアップロードされますか?

されません。エンジンは WebAssembly にコンパイルされた FFmpeg で、ブラウザーのタブ内で動きます。各クリップはディスクからタブのメモリーへ読み込まれ、結合結果はダウンロードとして書き戻されます。どのクリップもネットワークを越えることはなく、結合中にネットワークパネルを見れば確認できます。

解像度が違う動画も結合できますか?

できますが、相応の時間がかかります。1 本の映像トラックに書ける画面サイズは 1 つだけなので、解像度が混ざっている場合はすべてのクリップをデコードし、共通の枠へ拡縮し、エンコードし直すことになります。枠は自分で選べます。最大のクリップ、1 本目、あるいはプリセットです。形の違うクリップの収め方も、余白を付ける・埋めて切る・引き伸ばすから選べます。どのクリップが違うのかは、時間を費やす前に突き合わせ結果が教えてくれます。

結合した動画で 1 本目しか再生されないのはなぜですか?

実際には互換でなかったクリップを、結合したツールが互換だと決めつけたときの症状です。1 本目の設定がトラックに書き込まれ、以降のパケットがそれに合わず、プレーヤーが止まるか固まります。ネットで拾ったコマンドでファイルをつないだときの典型的な失敗がこれです。このツールは先にクリップを突き合わせ、できたファイルを読み直して各クリップの合計時間と一致するかを確認するので、途中で切れた結合はそのまま渡さず報告します。その警告が出たら、方法を再エンコードに切り替えてください。

クリップの再生順は変えられますか?

変えられます。リストは上から下へ再生され、どの行もドラッグして別の位置へ移せますし、矢印ボタンで 1 つずつ動かすこともできます。ファイル名順、各ファイルの書き込み日時順に並べ替えることもでき、逆順ボタンで全体を反転できます。各行にサムネイルが付くので、どれがどこにあるかはファイル名から推測せずに目で分かりますし、順番は「結合」を押す直前まで変更できます。

クリップの 1 本に音声がない場合はどうなりますか?

そのクリップの長さちょうどの無音が生成され、同じ位置に差し込まれます。これは聞こえ以上に重要です。差し込まなければそのクリップは音声をまったく持たず、以降のすべてのクリップの音が早く始まってしまうので、冒頭のタイトルカード 1 枚で音声全体がずれます。また、音声のあるクリップとないクリップが混ざること自体が再エンコードの理由になります。「音声トラックがあるかどうか」も、トラックが一度だけ宣言する事柄のひとつだからです。

MOV と MP4 を一緒に結合できますか?

たいていできますし、再エンコードなしで済むことも多いです。MOV と MP4 は同じ H.264 と AAC を包む外側が違うだけなので、重要なのは拡張子ではなく中身のストリームがそろっているか——画面サイズ、ピクセル形式、音声の設定です。突き合わせはそこを直接見ており、コンテナーは見ていません。出力に MP4 か MOV を選べば、そろっているクリップはそのままコピーされます。

何本まで、どのくらいの大きさまで結合できますか?

1 回につき 20 本までです。実際の制限は本数よりメモリーで、すべてのクリップが結果と一緒にタブへ載り、WebAssembly は 32 ビットなので、合計サイズがおよそ 4 分の 1 GB を超えると不安定になります。コピーはデコードしないので合計の長さにほとんど左右されず短時間で終わります。再エンコードは再生時間と解像度に比例し、シングルスレッドで動くため、長くて高解像度の組は相応の時間がかかります。

クリップの間にトランジションやクロスフェードを入れられますか?

入れられません。クリップ同士はカットでつながります。クロスフェードを入れるには、設定が完全にそろっていてもすべてのクリップをデコードしてエンコードし直すことになり、このツールを使う価値そのものを捨てることになります。トランジションが必要なら編集ソフトが適した道具です。クリップをつなぎたいだけなら、ここでは余計なコストなしでできます。

前回は一瞬だったのに今回は遅いのはなぜですか?

別の作業だからです。設定のそろった組はコピーで、ほとんどバイトを書いているだけです。1 本でも違えば——解像度が違う、横向きで撮ったスマートフォンの録画、音のあるクリップに音のないものが混ざっている——組全体をデコードし、設定をそろえ、1 本の動画としてエンコードし直すことになります。突き合わせパネルが原因の項目とクリップを名指しするので、再エンコードの代金を払う代わりに、素材のほうを直せることも少なくありません。

出力形式はどれを選べばよいですか?

ほとんどの場合そのままで構いません。出力は 1 本目のクリップが元から入っているコンテナーが既定になっており、それがこれらのストリームを再エンコードなしで確実に受け入れる形式です。共有・アップロード・いろいろな機器での再生が目的なら MP4 を明示的に選び、コピーが拒まれるときはほとんど何でも受け入れる MKV、行き先が Final Cut や QuickTime なら MOV を選んでください。WebM はウェブページ用のオープンな形式がどうしても必要なときだけにしてください。必ず完全な再エンコードを伴います。

関連ツール

手元だけで動く、ブラウザー完結の動画ツールがほかにもあります。